2/1、公立保育園を市民の財産にする会からの公開質問状

2022年 2月 1日

小金井市長 西岡真一郎様

 

公開質問状

公立保育園を市民の財産にする会

共同代表 安藤能子  野口浩子

 

1月24日、市立保育園条例改定のパブリックコメント実施見直しを求める要望書を西岡市長に直接提出しました。しかし、私たちの要望が聞き入れられることはなく、公立保育園保護者全員に応募書類が配布されてしまいました。

現在は、2月10日締め切りの「のびゆくこどもプラン小金井」と、2月25日締め切りの市立保育園条例改定のパブリックコメント募集が同時進行中ということになります。

家庭、職場、保育・教育現場と、人が集う社会生活の根幹ともいえる場で、感染拡大への大きな不安とストレスがかかっていることは周知の事実です。

このような状況の中、将来にわたる小金井市の保育環境に大きく関わる市立保育園条例改定を「保育園の廃止に伴う定員の変更」と明記し、パブリックコメント募集という形で実施することは、市民への背信行為であると考えます。

小金井の「小金井市子どもの権利に関する条例」「のびゆくこどもプラン小金井」「小金井市すこやか保育ビジョン」に掲げられている、理念や目標をもとに、言行一致の市政運営を期待します。

1月24日にお渡しした要望書に回答はいただいていないので、この公開質問状はパブリックコメントとは別のものとして、2月7日までに以下の質問に書面にて回答をお願いします。

 

 

質問事項

 

1.「保育園の廃止に伴う定員の変更(備考)」と記された条例改定案の提示は、「小金井すこやか保育ビジョン」冒頭に明記された策定主旨「長く市内の保育施設で引き継がれてきた良質かつ安全・安心な保育が継続され、子どもたちが健やかに成長できるよう…」に反し、著しく整合性

に欠けるという認識はありますか? ある、又は、無い、と、その理由を答えてください。

 

2.2024年度以降の中長期の保育ニーズと将来見通しに言及している保育ビジョンでは、むこう20年間にわたる保育ニーズの拡大を独自試算しています(P10)。その上で、末尾は「今後、さらに保育施設数及び保育定員数の増加が進む中、これまで以上に保育の質の維持・向上に取り組んでいくことが、市に求められます。」と結ばれています。保育課が主管とする保育ビジョンと、保育園の廃止との整合性の有無と、その判断理由を答えてください。

 

3.2021年9月27日の本会議で、6155名の署名が集まった「利用者等との十分な協議・理解を得ないまま公立保育園の廃園への準備行為の中止を求める陳情」が全会一致で採択されました。今回の市立保育園条例改定のパブリックコメント募集は、市議会において全会一致で採択された保護者の陳情主旨に反する廃園に向けての準備行為であると考えられませんか?   考えられる、考えられない、どちらか選択の上、その判断理由を答えてください。