市民に説明がない公立保育園廃園条例案のパブリックコメント実施の中止を求める要望書

1/24、西岡市長あてに、小金井市議会6会派10人から「市民に説明がない公立保育園廃園条例案のパブリックコメント実施の中止を求める要望書」を提出しました。

1/26から強硬に始めようとしている、公立保育園廃園条例のパブリックコメントは、筋が通るものではなく、市民参加条例に抵触すると考えるからです。

下記の要望書に、問題点と質問事項を記しました。明日1/25に庁議が開かれ、廃園方針案の見直し案が提示されるそうですが、庁議後に、回答について連絡があるそうです。

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小金井市長

西岡真一郎 様

2022年1月24日

小金井市議会有志

日本共産党小金井市議団

小金井をおもしろくする会

市民といっしょにカエル会

情報公開こがねい

生活者ネットワーク

緑・つながる小金井

 

市民に説明がない公立保育園廃園条例案のパブリックコメント実施の中止を求める要望書

 

現在、市議会厚生文教委員会では「公立保育園を存続させ、今後のあり方の検討を求める陳情」及び、議員提案された「小金井市立保育園の在り方検討委員会設置条例」が継続審議している。

2020年12月の厚生文教委員会、及び、1月17日の行財政改革推進調査特別委員会での質疑に対し、保育園廃園方針については検討中という答弁のみであった。

しかし、1月18日の庁議で決定したということで、各会派に説明があり、1月22日の公立保育園運営協議会で、1月26日から廃園方針に沿って小金井市立保育園条例改定のパブリックコメントを実施することについて説明があった。

議会の公式な場での説明がないまま、なし崩し的に廃園方針を進めようとする市の姿勢は不誠実極まりなく、議会を軽視し、市民への裏切りとも言えるものである。

 

1)市民説明会の中で参加者から寄せられた多様な意見について、市で持ち帰っているが、いまだ回答がない。また、説明会の中で、市長は何度も繰り返し「対話を続けていく」旨の発言があった。引き続き、対話の場を設定し、持ち帰り事項について、誠実な回答をするべきである。

 

2)現在、厚生文教委員会では「小金井市立保育園の在り方検討委員会」の設置を求め議員案が提出されている。市の財産の処分にも関わることなので、かつての児童福祉審議会が開かれたように、公開の場で有識者を入れて公立保育園の役割なども含め議論すべきである。子ども子育て会議の中でも審議会の設置を求める声もあった。

 

3)子ども・子育て支援事業計画(のびゆく子どもプラン)の改定についてパブリックコメントがはじまったばかりで、そこに保育の量についても修正がくわえられている。その結果も出ないうちに一方で定員を少なくする廃園を前提とした小金井市立保育園条例の改定のパブリックコメントを行うことに矛盾がある。少なくとも、小金井市立保育園条例の改定のパブリックコメントはのびゆく子どもプランのそれが終わった後に検討し実施するべきではないか。

 

4)執行権をもって独善的に条例改定のパブリックコメントを行うなら、少なくとも事前に説明会は開催すべきである。市民説明会も行わず、強行的にパブリックコメントを行い、市民の声を形だけ聞いた、という体をとるのは、市民参加条例に抵触するのではないか。

 

以上の様々な状況から鑑み、市の公立園廃園方針に沿って小金井市立保育園条例改定のパブリックコメントを1月26日から実施することについて、中止を求める。