12.市政ウオッチング」カテゴリーアーカイブ

2009年をむかえて

冬晴れの空のもと、2009年が始まりました。

不況、物価高騰、解雇、派遣切りの嵐の中、苦しい

思いをしているおとなや子どもも多いのではないでしょうか。

今こそ、社会を見直し、市民が政治に参加していくチャンスです。

子どもの権利条約が国連で採択されて、今年で20周年になります。

小金井でも1月8日の厚生文教委員会で「子ども条例」が

審議されます。生きる権利が保障される、おとなも子どもも

生きやすい社会をいっしょにつくっていきましょう!

続きを読む

『子どもが関心を持ってほしい。「子ども条例」』

11月10日の厚生文教委員会で「小金井市子ども条例」に関する陳情と条例の審議がありました。時間切れとなり、結論は12月議会へ持ち越されました。

わが家の2人の子どもたちに「小金井の子どもの権利条例から『子どもの権利』が取られちゃったんだよ」と伝えたら、「ええっ??なんで? 子どもの権利がなくなっちゃうの?」と大騒ぎ。そこで、学校が終ったあと、いっしょに傍聴に行くことにしました。

小学生は初めての議会傍聴に緊張したようです。「僕が席に座る時に教育長や市長がギロッと睨んで恐かった〜」と言っておりました。「ぼうちょうけん、って子どもももらえるんだね〜こんど放課後に友だちと行ってみようかな〜。」「先生にもこの条例のことを教えてあげよう」と興味がふくらんだようです。

中学生にとっても、言葉が難しくて審議の中身はよくわからなかったようですが、「権利の日がいらない、って市長が言う理由がよくわからなかったなー」とか「健全な成長のために、権利の保障があるってどういうことなんだろう?」とか、審議の流れはちゃんと追ってるんだ、と感心しました。

子どもに関わる条例に、子どもが興味を持つのは当然。小学校の社会科見学や中学校の生徒会で、市議会の傍聴に行くのも社会勉強になっていいですね。来年は『子どもの権利条約』の国連採択から20周年。本当に子どもに寄り添った、子どものための条例を作ってもらいたいと思います。

次の厚生文教委員会は12月5日(金)午前10:00からです。ぜひ、子どもに負けず傍聴にトライしてみてください。

「子どもの貧困と教育格差とは?」 就学援助

小金井の子どもたちの「教育を受ける権利」は保障されているのだろうか。そんな疑問から、就学援助の実態を教育委員会に聞いてみました。

就学援助とは、所得によって「要保護」(生活保護)と「準要保護」(生活保護の1.8倍までの所得制限)にわかれ、学用品、医療、給食費などの援助が受けられる制度です。低所得の保護者にとっては、とても貴重な援助施策です。

しかし、すべての学用品費(学校で集める教材費)ではなく、年11,100円(小1)から23,870円(中3)の一定額の支給なので、学校によっては教材費がオーバーします。

中学の選択科目は教材費にバラツキがあるので、子どもの選択の幅を親の所得によって狭めることもあり得るわけです。就学援助を受けている子は小学校478名(全児童の9.4%)、中学校251名(同11%、いずれも準要保護)にものぼります。親の所得による格差が出ないよう、せめて就学援助の拡充が求められます。

本来は国や都や市の教育予算を増やして、親の所得に関わらず、すべての子どもに無償で充実した「教育を受ける権利」を保障することが、公の大事な役割ではないでしょうか。

「知ってますか? 危険なバイオ施設が住宅地に!」

米軍府中基地跡地(府中市浅間町)への国立医薬品食品衛生研究所(衛生研)移転計画があることを知ってますか?
この問題については『ちょっとカエル通信1号』で詳しくふれています。HP(https://katayamakaoru.net/)にも掲載されていますのでご覧ください。

府中市では市民の不安を伝えた陳情が採択され、10月8日に市民団体と府中市との交渉がありました。
同席して聞くと、府中市は衛生研の移転計画内容をきちんと把握していないようです。
また、移転の説明会を半径1km圏内でも開くよう、1999年には府中市から衛生研に要請していたことがわかりました。これまで衛生研は外周200m内でしか説明会を開いていません。この要請について追及していなかったことを府中市は陳謝していました。

1km圏内だと小金井市も該当します。衛生研は府中市でも、そこで事故があれば、私が住んでいる前原町そして貫井南町も危険地域になるのですから。
小金井市議会でも説明会を求める陳情が、11月11日の総務企画委員会で審議されます。追加署名も集めています。ぜひ傍聴してください。

米軍基地跡は手つかずのまま残っているので、独自の生態系がつくり出され豊かな自然に溢れています。そばを通るとスッーと涼しい風が吹いてきます。危険な施設にしないで、このままの野生的な自然を残した市民の憩いの場になればいいのに、と思います。(片山かおる 前原町)

衛生研についての学習会〜バイオ施設ってどんなもの?〜
日時:11月8日(土)PM2:00〜4:00
場所:前原町西之台会館 和室2(前原町都営住宅内)
講師:新井秀雄(バイオハザード予防市民センター、代表幹事)

私たちの近くにバイオ施設が!?

前原町4、5丁目から数100メートルの米軍府中基地跡地(府中市浅間町)へ、国立医薬品食品衛生研究所(衛生研)移転計画があることを、知りました。

府中市では、衛生研による説明会や、市民による自主的な勉強会が何度も開かれています。

腸チフス菌、炭疽菌、HIV、鳥インフルエンザ、サーズなど非常に危険度の高い病原菌を取り扱P3(P=Physicalの略、「物理的封じ込め」を示す指数)施設も含む建設計画で、府中移転後はQ熱リケッチアなどの感染菌も扱う予定です。

欧米では5km以内は無人地帯とする立地規制があり、人口密集地には建設できないとのこと。

米軍基地跡地は、住宅地に密接した地域で、さらに航空自衛隊基地や米軍の通信施設も隣接しています。基地がテロなどの攻撃を受けた場合、隣接する衛生研に被害がおよばないとは言えません。

通常の実験中にも、フィルターを通して微量な菌がもれていると言われています。

9月議会の漢人議員の一般質問では、市は「府中市の対応を見て判断する」「前原地域の住民から説明会の要望があれば衛生研との仲介はする」と答弁していました。

私自身も前原町に住んでいて、子どもも前原小、南中に通っています。生活圏がすっぽり危険地域に入ってしまい、とても不安を抱いています。

説明会を求める陳情を小金井市議会に出しました。11月11日(火)10:00からの総務企画委員会で審査されます。
知らない間にとんでもない施設ができたりしないよう、情報を共有してしっかり判断しましょう!

(片山かおる 前原町)