片山かおるさんとの出会いは1994年にパフォーマンスのための映像を撮影してもらったことがきっかけだった。その後、片山さんは結婚し、赤ちゃんを身ごもった。この身ごもりから片山さんの生き方が次第に明確になっていったとわたしは思っている。女性は社会に出てそこでジェンダーを知り、性差別を知ることが多いけれども、女性はまた、子の生命や生存を通して世界をひろげていくことが多い。何をこの子に食べさせるのかと必死に考えることから。片山さんの場合は我が子に留まらず、「子ども」にとっての幸せとは何か、住みやすさとは何かを模索し、視野を広げていった。その先に市議になることがあった。そこに何も迷いはなかったのだと想像する。そして、原発事故が起きるとすぐに動き出した。そこにも何も迷いはないのだ。「生命と生存」が片山さんを震わせる。これら根源的な事柄にコミットメントしようとする片山かおるさんを応援せずにはいられない。
