4/10、ウクライナに平和を!市民と議員の緊急行動@新宿アルタ前

4/10に、新宿で行った「ウクライナに平和を!市民と議員の緊急行動」の中での井筒高雄さん(元陸上自衛隊レンジャー隊員)のスピーチを書き起こしました。

ウクライナに平和を!市民と議員の緊急行動FBページに動画もアップされています。

ぜひご一読いただければと思います。戦争のリアルとは何か、私たちは今一度振り返る必要があります。

https://www.facebook.com/ウクライナに平和を-市民と議員の緊急行動-102905325676255

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ウクライナに平和を! 市民と自治体議員の緊急アピール行動

-井筒高雄さんのスピーチ-

2022.4.10

新宿駅東口アルタ前にて

 

ご通行中のみなさん、お騒がせしております。ただいま、ご紹介いただきましたベテランズ・フォー・ピース・ジャパン(VFPジャパン)で共同代表をしております。そして、元陸上自衛隊のレンジャー隊員をしておりました井筒高雄といいます。これでも、加古川市議会議員というのを2期8年ほど地方議員も経験したものでございます。

 

さて、みなさん、ウクライナの問題、日本政府をはじめ、どうでしょう。与野党問わず、ウクライナ一辺倒、防弾チョッキは送っちゃうし、テッパチ(鉄帽)っていってヘルメットも送っちゃうし、だけど、殺傷能力がないから問題ないんだといって武器輸出の原則をねじまげて国会で審議をすることもなく、閣議決定だけで勝手に紛争当事国の一方の国だけ肩入れをするこうした今の国会の状勢に私は憂いています。

 

また、共産党の支持者の方がいたらごめんなさいね。志位さん、何いっちゃってるんですか。憲法改正9条はきちんと変えないんだ。阻止するんだといっていながら、ウクライナみたいになったら自衛隊を使って徹底的に戦うんだといってのけられました。私は腰が抜けてしまいました。

元レンジャー隊員として申し上げたいことは、自衛隊は政治のツールじゃないんです。いかに自衛隊を使わずに外交によってしっかりと、あるいは経済の協力によってこの東アジアの中でも一員として、ロシアだろうと、中国だろうと、北朝鮮であろうとしっかりとした対話を築く、こうした政治姿勢・政治信念がなければ、この日本はやっていけないと思います。

 

みなさん、自衛隊の数、25万人しかいないんです。これで、どうやって戦争するんでしょうか。3万人は、市ケ谷の事務官です。背広組です。22万の現役自衛官、維持しようとしたら、今や少子高齢化、人口は、80万人しか毎年産まれないんです。維持するためには、男性は40人に一人、この4月から自衛隊に入隊してください。女性が50名に1人、自衛隊に入隊していただかないと、現行の自衛隊、維持できません。そういう現実にはまったく触れることもなく、自分たちには戦場に立つ覚悟もなく、ただ自衛隊の予算を倍に、2%(GDP)に引き上げてかっこいいこと、戦争辞さずといえば、平和が訪れるということはないんです。プーチンだろうと、習近平だろうと、しっかりと対話をするチャンネル、これを持っておく、これが政治の外交のスタンダードなんです。こうした問題をみなさんには、知っていただきたいと思います。

 

みなさん、ロシアが攻めてくる。危ない。台湾有事よりも危険な距離、ご存知ですか。国後には北海道からたった30kmしか離れてない、その国後、日本の領土にはロシア軍が3000人駐留しています。台湾110kmあります。台湾有事をいうんだったら、国後有事も言ったほうがいいんじゃないですか。どれだけの人が国後にロシア軍が駐留していることを知っていますか。

北方シフトをひくというならまだしも、南西諸島のまんまで、自衛隊の実力もしっかりと見極めることなく、あるいは、日本が備蓄しているエネルギーなんて半年しかないんです。これで、どうやって戦争するんですか。

小麦はありますか。輸入をしてるんですよ。

カロリーベースの食料自給率はわずか38%のこの国に、戦争は無理なんです。戦争という選択肢はとってはいけないんです。

 

今、ウクライナはどうなっていますか。18歳から60歳まで男性は国外禁止ですよ。国外にでちゃいけないという法律を決めました。ウクライナ政府の、ウクライナ大統領のこの政策はほんとうに正しいんですか。武器を持たなきゃいけない、武器を持たない国民は非国民。同調圧力におされているのがウクライナ国民の実態なんです。

 

みなさんは、この日の丸のように、赤紙をもらって日本が攻められたら、たとえ、54機の原発が攻撃をされて、汚染をされて、放射能を浴びながらも、この国を守るといって、戦いますか。そんな政治をみなさんは受け入れるんですか。

 

自分たちには関係ない、政治家もそう。そんな無責任な言動が同志といわれる政治家にほんとうに多いことに、私はほんとうに憤りを感じてました。そこに、輪をかけたのが共産党の志位局長、志位委員長の発言です。私はどうなってるんだと言いたくなりますけれども、それでも、しっかりと私たちが政治家を選んで、私たちがしっかりと防衛省、自衛隊をコントロールして、私たちが東アジアの一員として、唯一ウクライナに肩入れをして、ロシアに制裁を続けるこの日本、このままでいいのか、この問題を私はみなさんに問いかけていきたいと思っています。

 

どうか、みなさん、自分が赤紙をもらって、ウクライナ国民のように、18歳から60歳は国外に逃げてもだめ、武器をもって戦え、今やウクライナは、大統領も外務大臣も、武器くれ、武器くれ、武器くれ、戦う、戦う、戦う、だけで、ほんとうにウクライナは平和になるんでしょうか。ロシアは撤退してくれるんでしょうか。私は、ウクライナは戦わせることではないと思います。

 

日本が東アジアの一員としてその先頭にたって、プーチンに、ロシアに、中国にしっかりと働きかけて、インドを含めた今回のウクライナの人権、人権、国連人権理事会ですよね。58か国棄権した、ああいう国々とともに、ロシアに対して、対話による圧力をかけて、わたしはウクライナ、平和に近づけることが、もっとも日本にできるもっとも有効な手段ではないかと思っています。

9条があるから自衛隊は戦争ができないとか、9条を変えれば、緊急事態も戦争もできるとかなんでも、解決できるということではないんです。私たちの意思が政治に反映し、その政治が自衛隊を動かすんです。どうか、みなさん、戦争というバカげた、そして、逮捕令状も、裁判所もいらない虐殺が許される、そんな世界にこの日本が加担をしない、そういう国を一緒にみなさんと考えてつくっていければと思っています。

 

どうか、みなさん、これ、レンジャー宮寺と書いてますけれども、私の自衛隊時代の旧姓です。そして、これは、レンジャー教育というのは、実際のマシンガンが飛び交う銃が飛び交う弾痕の下をほふく前進したりとか、セミ実践の中で命をおとすような訓練をした私がいいます。

みなさんは、武器を持たないほうがいい。

みなさんは、軍事訓練なんかうけないほうがいい。

みなさんは、組織力、国家のコントロールにおかれないほうがいい。

自由も民主主義なくなってから気づいては遅いんです。今、しっかりと、ウクライナの問題を自分事ととらえてほしいと思います。どうか、一緒に行動を起こしていただけましたらということを最後に申し上げまして、長くなりましたけれども、スピーチを終わりたいと思います。どうも、ありがとうございました。