資源循環型社会推進調査特別委員会 調査への意見要望

委員会の任期が終了する際、調査事項に対して各委員から意見を述べることになっています。各委員会での活動(審議状況や視察等)をまとめ、本会議で委員長が報告します。この報告書の意見要望には、いつも各委員の名前がありません。議事録には発言者として記録が残りますが、紙ベースの報告書には名前が無く、不自然だと思っています。

議会改革しなくてはならない事のひとつ。
 
3/6の今任期最後の委員会で、意見要望を述べました。
印象的だったのは、何人もの委員から、フードドライブへの評価が述べられたこと。しかも福祉とつながるべきという意見多数。へえー、と思いました。ついこないだまでは、「フードドライブ?なにそれ?」という感じだったのに。。。
ま、でも評価する委員が多くなった、というのはいいことです。それにしても今任期の資源特はちょっと気の抜けた委員会だった。最後になって、清掃関連施設の審議会が始まりましたが、委員会で議論する時間はなかった。もっと早く始まっていれば同時並行で議論できたのに、残念。

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資源循環型社会推進調査特別委員会 意見要望 片山かおる

 

1 循環型都市の形成(発生抑制を最優先とした3Rの推進)について

  • ごみを出さないライフスタイル(リデュース)の推進について

 

「リデュース」ごみを出さないライフスタイル、とは何か、という行政からの具体的な形がなかなか示されなかった。

今後はワークショップを行なうなど、市民提案を活かせる参加型の取組みが必要と考える。

本来は「リフューズ」(不要なものは買わない)というライフスタイルも同時に提案すべきと考える。

しかし、フードドライブが試行実施され、来年度の予算にも組み込まれるなど、食品ロスに対する動きができたことは評価したい。

ただ、市外のフードバンクに送る今の制度では、市内で困っている人に支援が届かない。

子ども食堂を運営するにあたり、フードバンクに関心を持ったり、他の自治体でフードバンクに関わったという市民から、小金井市内でのフードバンクを作ってほしいという要望があった。

今後は市内でフードバンクを市民と共に作るなど、市民参加で、インセンティブのある活動を検討すべきである。

 

  • リユース(再使用)の推進について

リユース食器の質疑などが多少行なわれたが、まだいろんな形での「リユース」の仕組みが整っていないと感じた。

エネルギー使用を押さえるためにも、あらゆるものについて、リユースの仕組みを楽しく学び、楽しく実践できる方法を市民参加で検討すべきである。

 

  • 資源循環システム(リサイクル)の推進について

 

本来、「リサイクル」は、その過程において多くのエネルギーを消費することから、「リユース」の方がシステムとしては優れていると考える。食品残渣のリサイクルなどについての議論が多かったが、もう少し創造的なリサイクル方法について提案をすべきだったと考える。

 

2 廃棄物関連施設の整備について

 

現在、開催されている「清掃関連施設整備基本計画検討会議」での議論を注視すべきと考える。非常に密度の高い議論が行なわれている。もっと多くの市民の声が反映できる会議にすべきである。

清掃関連施設は、これまで迷惑施設として取り扱われてきている。しかし、九州の大木町のように、環境啓発施設として、資源循環の仕組みを学習したり、道の駅と併設して、地産地消のおしゃれなカフェを作り、観光拠点となっている自治体もある。

小金井も、清掃関連施設は環境啓発施設として捉え、カフェのような、人が集まりやすい場をめざして整備を進めるべきである。

ただ、基本的には拡大生産者責任を厳しく追及する必要があると考える。