東京オリンピック・パラリンピック関連行事開催と学校連携観戦の中止を求める要請書

6/29、「東京オリンピック・パラリンピック関連行事開催と学校連携観戦の中止を求める要請書」を、市長と教育長に提出しました。

7/1の校長会で判断がされる予定です。

子どもたちに責任を負わせず、大人の責任で説明を尽くすことを望みます。

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小金井市長 西岡真一郎様

小金井市教育長 大熊雅士様

東京オリンピック・パラリンピック関連行事開催と学校連携観戦の中止を求める要請書

6/3、小金井市議会は賛成多数で「東京オリンピック・パラリンピックの開催を中止することを求める意見書」を、6/25には「東京オリンピック・パラリンピックへの子どもの観戦動員の中止を求める意見書」を採択しました。

本市においても、感染拡大の防止による医療崩壊の回避、生活困窮者や経営不振に苦しむ事業者等への救済措置が求められています。政府は東京オリンピック・パラリンピックを見切り発車で強行しようとしていますが、人命尊重、市民生活尊重の観点からも、許容限度を大きく逸脱するものであり、オリンピックの開催理念にも逆行します。

本市は、6/23以降、数々の東京オリンピック・パラリンピック関連イベントを計画していますが、現在の社会状況や市の他の行事を中止していること、感染防止の観点から、これら関連イベントは中止すべきです。

子どもたちの学校行事や普段の活動を制限しながら、熱中症やコロナ感染が心配される、真夏の競技会場への学校連携観戦を強行するのは、子どもたちに大人の矛盾を押し付け、先生方に過度な負担を強要することに他なりません。

組織委員会からキャンセルを認める通知が出され、近隣県では県教委から地教委に通知が出されたため続々と観戦中止が表明されています。都教委は組織委員会からの通知を、あえて地教委に知らせていなかったことが明らかになりました。しかしそれでも6/29現在、板橋区、目黒区、文京区、三鷹市、小平市、武蔵野市、八王子市、檜原村、日の出町が観戦中止を表明しています。

小金井市教育委員会は、7/1の校長会で相談する、PTA連合会の意見も聞く、子どもの意見も聞くとしています。

子どもの権利の重要な要素である、意見表明権、参加する権利を主張するのであれば、教育に関する全ての事項に関して取り入れるべきです。なぜ、オリンピック観戦動員についてのみ、子どもたちの意見を聞いて決めようとしているのでしょうか?

子どもたちに意見を聞く際に、観戦時の移動における熱中症などの危険性、先生方の負担、オリンピック招致の際に「福島原発事故汚染水はアンダーコントロールされている」という元首相の虚偽の主張によって招致が決定したこと、オリンピック開催強行のために、自粛が強いられ、困窮に陥る人たちがいることなどは伝えられているのでしょうか?

現在の混迷している状況下で、子どもたちに自己責任を負わすことは、大人の責任放棄に他なりません。

小金井市としても、市長が強い意思と責任をもって、全てのオリンピック関連イベントの開催と学校連携観戦の中止を決断することを要請します。

2021年6月29日 市民といっしょにカエル会  市議会議員 片山かおる

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※6/29、聖火ランナー走行中止について、聖火リレー実行委員会で決定され、市のHPにも掲載されました。

https://www.city.koganei.lg.jp/kurashi/455/olympic/seika.html