東京オリンピック・パラリンピックの開催を中止することを求める緊急要請書

5/19、小金井市議会有志から「東京オリンピック・パラリンピックの開催を中止することを求める緊急要請書」を提出しました。

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内閣総理大臣 様

国務大臣(東京オリンピック・パラリンピック競技大会担当) 様

東京都知事 様

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長 様

 

東京オリンピック・パラリンピックの開催を中止することを求める緊急要請書

新型コロナウイルス感染症は、インドにおける爆発的な感染拡大など、世界的にも非常に厳しい状況が続いています。亡くなられた方は全国で1万人を超えており、一刻も早く終息させることが求められています。東京オリンピック・パラリンピックの主たる開催地である東京においても、変異種への感染が拡大するなど、予断を許さない状況が続いています。

いま我が国が総力をあげて取り組むべきは、感染拡大の防止徹底による医療崩壊の回避、希望者へのワクチン接種の早期完了、生活困窮者や経営不振に苦しむ事業者等への救済措置の徹底です。

対策の遅れによりワクチン接種すら行き渡っていない状況において、東京オリンピック・パラリンピックを見切り発車で強行することは、人命尊重、国民生活尊重の観点からも、許容限度を大きく逸脱する暴挙と言わなければなりません。これはオリンピックの開催理念にも逆行するものです。世論調査でも約8割がオリンピック開催に懸念の声をあげています。

子どもや学生の部活動や大会が中止になる中でのオリンピック・パラリンピック開催強行は疑問です。また、競技当事者であるアスリートの皆さんも、新型コロナウイルス感染症の終息による正常な開催を期待する一方、複雑な思いで見守っているのではないかと思われます。終息とは程遠い現状を踏まえれば、判断に責任を有する者が遅滞なく適切な判断を行うべきです。

よって、小金井市議会議員有志は、開催地である東京都内に存する自治体の議員として、連署をもって、関係各機関に対し、以下のことを強く求めるものです。

 

1      新型コロナウイルス感染症の拡大が、国内はもとより全世界的に解消し、正常な形での開催が可能になるまでの間、オリンピック・パラリンピックの開催は行わないこと。

2      感染拡大の防止徹底による医療崩壊の回避、希望者へのワクチン接種の早期完了、生活困窮者や経営不振に苦しむ事業者等への救済措置の徹底に全力を傾注すること。

 

以上

2021年5月19日

小金井市議会議員

片山 かおる

坂井 えつ子

白井 亨

たゆ 久貴

寺内 だい作

古畑 俊男

水上 洋志

水谷 たかこ

森戸 よう子

安田 けいこ

渡辺 大三