市へ「新型コロナウイルス感染症対策に関する要望書(3)」を提出しました

各議員は市のコロナ対策会議への要望は議会事務局を通じて提出することができます。

要件ごとに各部署への問い合わせや提案などは随時行っていますが、時々まとめて文書でも提出しています。

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2020年5 月7日

小金井市長 西岡真一郎様

小金井市教育長 大熊雅士様

 

新型コロナウイルス感染症対策に関する要望書(3)

 

市民といっしょにカエル会

片山かおる

 

新型コロナウイルス感染症対策のため、日々、市職員と共に、市民のために様々な施策を検討、実施していただいていることに感謝しております。

4月14日に提出した要望書の項目の進捗と4月30日の会派代表者会議での質疑に基づき、再度の要望と、新たな項目を追加しました。

緊急事態宣言が延長される中、政府や東京都の動向に振り回されず、小金井市として長期的な視野を持ち市民により沿った施策展開が必要と考えます。

早急に全員協議会を開き、議会と情報共有してください。また、定期的に全員協議会を開くことを要望します。

 

 

  1. 保育所、虐待の把握、子どもの権利の保障と子どもたちの声を市の施策に反映を

現在のところ、一斉休園にしていないことを評価します。保育所での登園自粛の呼びかけは、一律ではなく、保育者から見て声をかけても大丈夫そうな保護者のみにすること。一律の登園自粛要請では、本来一番保育を必要とする、気持ちが不安定な保護者が自粛してしまう可能性があります。

虐待防止のセーフティネットとしての自覚を持ち、公立園が中心になって、子どもの居場所の確保に努めてください。

外出自粛が続く中、家庭での子どもの虐待が深刻になる可能性があります。子ども家庭支援センターへの通報を待たず、保健士による訪問、学校、学童、保育所、幼稚園と連携した、子どものいる家庭への支援体制を作ってください。

 

国連子どもの権利委員会からの新型コロナ感染症に関する声明(日本語訳)を添付しますので、すでに把握しているとは思いますが、改めて各課と教育委員会でよく把握してください。

子どもたちの声を聞き取り、施策に活かすために、子どもたちのための直接の窓口を作り意見、要望、政策提言、相談などを受け入れるべきです。

 

  1. 子どもの権利にもとづく学校の対応を

週2回の下駄箱やロッカーでの課題渡しでは、子どもたちの様子はわかりません。10人程度の分散登校なので、保護者同伴ではなく、子どもだけで少人数の教室登校にしてはどうでしょうか。

電話回線増については電話会社と相談中ということでしたが、その間にも、先生の個人携帯などを使い、通話料は後で精算する形をとって、子どもたちとの直接対話をお願いします。

休校になってから一度も先生からの直接連絡がない、という話も聞きます。

メールでは気持ちは伝わりませんし、子どもの様子もわかりません。

子どもたちの安全確認や気持ちを把握するためにも、一日一回は電話連絡する、また週に2回の登校で直接様子が確認できるのならいいのですが、確認できないのであれば週に一度は家庭訪問するなどして、子どもたちに寄り添った支援をしてください。

 

食事がきちんと取れているかの確認も必要です。一刻も早く、給食再開をお願いします。

学校で給食を食べることができないのであれば、藤沢市や三鷹市、日野市などを参考に昼食配布をしてください。

 

オンライン授業について検討を進めていることと思いますが、コミュニケーションを取るためのZOOM朝の会などを、クラス全員に伝えることなく始め、参加できていない子どもがいても、「そもそも平等ではない」という発言をした教師がいたと聞いています。その後、謝罪があったと聞きましたが、先日の会派代表者会議で教育長は、差があっても仕方がない、といった発言をしています。置き去りにされた子どもがいることがわかりながら、オンライン化を無理に進めるべきではありません。

オンライン授業の問題として、電磁波被害や長時間使用による姿勢悪化や目の疲労、精神的な鬱状態などの健康被害、通信環境の違いなどインフラ整備の違いによる格差、国の予算でPCなどの整備をしても整備や更新費用がなく、継続するために自治体負担がかかり、一部企業の利潤を増やすことになるといった問題にどう対応するのか、検討状況を明らかにしてください。

 

履修すべき教育課程の見直しを国や都に要望し、先生方に自由な発想で、通常の授業とは全く違う、教養を深め豊かな文化を学ぶような学習の仕方を検討することはできないでしょうか。

コロナ対策で揺れ、矛盾が吹き出している今の社会のあり方そのものを研究課題にする、たくさんの本を読む、映画や音楽などに触れる、人間活動が制限される中で明らかに変化がある気温や空気の自然研究など、今の状況下だからできることがたくさんあるのではないでしょうか。

 

  1. 生活保護、生活困窮者支援について

東京チャレンジネットからビジネスホテルに紹介された方へ、アパート入居など、その後の支援を継続しておこなってください。

4/28に東京都はビジネスホテルでの宿泊を5/14まで延長とする事務連絡を出しています。ビジネスホテルに案内した当事者への連絡、ビジネスホテルへの確認をしてください。

今後、生活保護申請が増加することが考えられます。職員を増員して、適切な支援をお願いします。また、生活保護は一人一人が安心して生きるための重要な権利であること、働いていても、家があっても生活保護基準以下の収入であれば部分受給できる、ということを広く伝え、生活が行き詰まっても絶望する人がないように配慮してください。

ケースワーカー経験者などの地域福祉課への応援体制を強めてください。

 

  1. 広報掲示板、回覧板の活用について

インターネット環境にない方への配慮や情報提供が不足しています。広報掲示板をもっと活用し、市の支援情報を提供してください。また回覧板などを使い、情報周知してください。

 

  1. 図書館について

外出自粛を要請するのであれば、図書館の役割は大きいと考えます。リサイクル図書(児童書)の宅配の試みは評価しますが、それだけでは不十分なのでこれまで行っていた予約して貸し出しできる体制を再開してください。

 

  1. 公民館について

休館が続いていますが、印刷機やロッカー利用などをしたいという希望が多いので、印刷機は予約して使えるようにする、電話で確認すればロッカー利用ができるようにする、など市民の利便性に沿った対応をお願いします。

また、こういう社会状況下だからこそ、社会教育の場が必要です。これまでの講座のアーカイブを作り、貸し出して見れるようにする、今後の講座について、配信も検討する、記録を作成して後日など、社会教育の場での学びの機会を市民に広げる手段を検討してください。

 

  1. ごみ減量対策

外出自粛の中、家の片付けをする市民が多いことと思います。片付けで出たゴミをできるだけリユース、リサイクルできる体制を整えてください。古布の再利用の検討、靴カバンのリユースについての検討、難再生紙ボックスを閉館している公共施設の外に置いて回収できるようにするなど、できるだけ、資源として使用できる別の方策を提案してください。

 

  1. プランター農園、家庭菜園のススメ

感染症対策が続く中、今後の自給率の低下、輸入減少などで、今後食糧不足となることも予想されます。

市内農家の作物を利用することで市内の自給率を高めること、また、家庭菜園やプランターでの野菜づくりなどを農業委員会などと連携して、広報してはどうでしょうか。外出自粛の中、家での野菜づくりや花を育てることで、気持ちが落ち着くと考えます。

 

  1. 特別定額給付金の申請について

マイナンバーを利用しての申請が非常にハードルが高く、暗証番号を間違うことで結果的に役所に来ることになる可能性も高いので、できるだけ郵送で申請するよう、市民に広報してはどうでしょうか。茨城県五霞町が作成した「特別定額給付金はオンライン?郵送?」のフロー図を、使用させてもらって広報してはどうでしょうか。参考に案内を添付します。また、そのためにも郵送申請のための発送作業を5/25より前倒しに進めるべきです。

 

  1. 委託先、指定管理先の非正規職員の給与について

市の会計年度任用職員と同様、委託先、指定管理先の非正規職員の給与についても自宅待機などを求めるのならば全額補償する、または休業補償することを各事業者に確認してください。

 

  1. 感染の疑いがある時の問い合わせ、発熱外来、PCR検査センターについて

HPにある、「感染の疑いがある時の問い合わせ」が見つかりづらくなってます。一番最初に見れる配置にお願いします。また、10日間熱が続くからと問い合わせしても、病院にもこさせず、検査もしない、という対応がおこなわれている、という市民からの苦情がありました。具合が悪ければ病院での受け入れを行い、PCR検査もすぐに行えるような体制を整えてください。

発熱外来とPCR検査センターを3市共同で府中保健所に設置するということですが、市民の安心のためにも発熱外来は市内の医療機関に作るべきです。また、抗体検査ができる体制を整えてください。